[解体新書] America--Farm to Table

[解体新書] America–Farm to Table

Pocket

iBookStoreでリッチな電子書籍(Appleでいう Multi-Touch books)をときどきご紹介。
内容ではなく表現にフォーカスして、リッチな電子書籍の表現を眺めていきます。選定はインタラクションがある物がメインになりますが、それに限らず面白い表現の本が大賞です。

第1回はUSのiBookStoreにラインナップされている”America–Farm to Table”

cover225x225
America — Farm to Table
Simple, Delicious Recipes Celebrating Local Farmers
Mario Batali & Jim Webster

元は紙の本で米Amazonで販売中

1455584681 America–Farm to Table: Simple, Delicious Recipes Celebrating Local Farmers
Mario Batali Jim Webster
Grand Central Life & Style 2014-10-07 

by G-Tools

農夫とシェフのコラボレシピ集。

AMERICA FARM TO TABLE
表紙を見る限り、農夫(MARIO BATALI)のほうがメインの書籍のよう。

AMERICA FARM TO TABLE
章立て。
“How to Use This eBook”が気になる。

AMERICA FARM TO TABLEAMERICA FARM TO TABLE
ページを開くと、挨拶が読み上げられる。
テキストの同期はない。

そして読み上げ音声、バルーン付きのチュートリアルが始まる。
AMERICA FARM TO TABLE
ゲームやアプリでよくある、あの感じ。

レシピ一覧ページ。
AMERICA FARM TO TABLEAMERICA FARM TO TABLE
ローディング画面付き。
レシピが表示されるまで2秒程度だが、こういう細かな気配りは必要か。
このあたりは一般的なアプリと異なって考える必要がありそう

リスト表示への切り替えも。
AMERICA FARM TO TABLE

検索フィールドの存在にびっくりした(技術的に無理ではないがメンテナンス性含めて大変なことになる)が、ここはテキスト入力でなくカテゴリのドロップダウン
AMERICA FARM TO TABLE
このあたりの見せ方が上手い。

全文検索はアプリの標準機能で。
AMERICA FARM TO TABLE

レシピをクリックすると概要(料理名、写真、材料、ナビゲーション)のポップアップ。ページ遷移無し。
AMERICA FARM TO TABLE

レシピをタップするとシズル感のある拡大写真
AMERICA FARM TO TABLE

手順の前に、材料やポイントの説明テキスト。
AMERICA FARM TO TABLE
EMAIL SHOPPING LISTをクリックすると本文に材料のテキストが入力されてメールソフトが起動する。レシピらしい気遣い。

AMERICA FARM TO TABLEAMERICA FARM TO TABLEAMERICA FARM TO TABLE

“START COOKING NOW”をタップするとレシピがオーバーレイ。ページ遷移無し。
オーバーレイ表示時にスライドインのアニメーション。
工程の部分と材料の部分をずらしてスライドインさせることで2つの部分からなることを認識させる。

この本全体を通して、1レシピ1ページというフォーマットが統一されている。
行程の中で必要な場面ではタイマーが内蔵されている。
45分ジャガイモを茹でろ、と書いてあるので45分がデフォルトで自分で微調整できる
こういうWidgetは面白い。
書籍では削りやすいけれども、アプリに迫るべくこういう細かい機能が書籍のあちこちにちりばめられている。
ページ上部の< >をタップするとオーバーレイの中でステップが進む。
ここでキーボードの左右の矢印を推してしまうとページが移動してしまう(次の料理のレシピが表示されてしまう)ので注意。
このあたりはiBooksの限界というか、ネイティブのアプリほど作り込めない部分。

表現としては派手なものは使われていないが、レシピ本として使いやすくするべく、電子書籍の制約を突破してとにかくネイティブのアプリの機能・使い勝手に近づけようとしているのがよく分かる。
チュートリルが必要になるほど、というのは書籍としてはやり過ぎ(アプリでやれ)という気もするけれども、書籍でやっていけないわけではないか。

やっぱりレシピは写真。
日本人的にはもう少しきれいに盛りつければ良いのにと思うところもあるが、”撮って出し”という雰囲気が大胆でアメリカンな印象。
メニュー一覧を見ながら献立を考えて、材料をメールして買い出しに行き、キッチンでiPad なりiPhoneでこの本が開かれてに料理されているイメージがしやすい秀作。(レシピの内容は知らないけれど)

Comments

comments